きっかけ
どんな本?
感想
メモ
- 政治においては、われわれの人生にもまして、よいことと悪いことは表裏一体であって、その境い目は紙一重でしかない。
- どの民族も自国への誇りを持たなければ国家たりえないが、同時に、国家は他国への気兼ねなしには生存しえない。
- 文明の相違故に、日米両国は必要以上に相手を魅力的に見たり、うとましく感じたりする。
- 自立への欲求は孤立を招きうる。
- 相互依存の大きな現在の世界では、相互に役に立つような関係を作り上げることによってのみ国力は増大しうるのであり、それによって初めて意味ある自立性を獲得することができる。
- 二つの国の関係が急激に変わりえたということ、そしてそこに想像が大きく作用していたということは、われわれが日米関係を考えるとき、決して忘れてはならないものである。
- 日米関係が理性によってではなく、想像と感情によって動かされ、かつてのように急激な変化を示すことは、決してありえないことではないのである。
- 失敗はつねに人間に深刻な衝撃を与える。
- まず拒否し、粘り、最後に譲るという交渉戦術は、基本的に弱い立場にあるものの戦術である。
- 同盟国が戦略的にかなりの自立性を持ちながら、その行動を「調整」するという考え方は、同盟国の軍事力の強化を前提にしているが、それが望ましいのかどうか、また唯一の方法であるかどうかは、議論の余地がある。
- 友好的になることがもっとも難しい国との関係を、できるだけ悪化させないように努力することは、外交の重要な課題である。
- 協力関係に立つとは、多くを期待すると共に期待され、それ故、つねに自己主張と相手の立場への理解を必要とする関係を持つことである。