本・ゲ・旅

歴史や政治を中心に本の要約を紹介します。たまにゲームレビューも。

比較のなかの改憲論

 

きっかけ

私は、世の中にどのような改憲案があって、それらの改憲案にどのような憲法学上の課題があるのか、を知ることができるのではと期待してこの本を買いました。

著者は?

どんな本?

徹頭徹尾、自民党改憲案および自民党を批判するために書かれた本です。

私は、世の中にどのような改憲案があって、それらの改憲案にどのような憲法学上の課題があるのか、を知ることができるのではと期待してこの本を買いました。○○党案が良いとか、△△党案がだめだとか、そういう意見はまったく持っていません。なにしろ、知らないのですから。しかし、私の期待に反して、本書は自民党案がいかに安易で間違っているかを強調するために書かれた本であることがわかりました。それは、例えば以下のような過剰反応に過ぎる主張に表れています。

集団的自衛権行使のための戦争に国防軍が頻繁に関わるようになれば、国防軍人の犠牲者が増え、それに伴い志願者が減少し、やがては強制徴集制すなわち徴兵制も視野に入ってくると容易に予想できる。

特定の立場に立った政治的な主張をするのであれば、月刊誌やブログなとで大いにやってくれ、というのが私の考えです。私は著者の政治的な主張の偏りにウンザリして、読む気を無くしてしまいました。