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ゼノブレイド ディフィニティブ エディション

 

Xenoblade Definitive Edition|オンラインコード版

Xenoblade Definitive Edition|オンラインコード版

  • 発売日: 2020/05/28
  • メディア: Software Download
 

きっかけ

  • Wii版や3DS版のゼノブレイドは、未経験でした。が、ゼノブレイド2は一応200時間超、2周目の終盤まで遊んだ程度には楽しみました。
  • レビューなどを読むと、ゼノブレイドは名作、神ゲーなどと非常に高く評価されていることを知りました。そこで、一時期はWii版や3DS版で遊んでみようとかなり本気で購入を検討し、悩みました。
  • そうこうしているうちに本作が発表され、発売日にDL版で購入しました。

感想

  • 神様の体の上に人間が暮らすという突飛な設定に、今回も戸惑いました。自分(シュルク)はいま巨神の上にいるのか?それとも機神の上?え、体内?そこはきちんと把握していなくてもとりあえずは差し支えないのですが、私はこの世界観を理解するまでに相当な時間がかかりました。
  • 巨神が善で、機神が悪・・・という単純な話ではないようです。勇者が魔王を倒しに行く、ドラクエのわかりやすい展開とはだいぶ違っていました。ようやく巨神界と機神界の区別がつくようになったのは、ストーリーの最終盤。神と神の争い。異なる種族との共存。そういうお話だったのね。
  • グラフィックの幻想的な美しさは、これまでに私が遊んだゲームの中でも最上級。特に印象深いのは、ザトールとエルト海とヴァルガ雪山です。あまりに現実離れしていながら、私を惹き込む引力がありました。「よくこんな映像を思いつくよなぁ・・・」と何度もため息が出ました。
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  • 音楽がピカイチ。ゼノブレイド2もすごく良かったけれど、ゼノブレイドも名曲ぞろいで、甲乙つけがたいです。好きなのは、巨人脚、サイハテ村。特に後者は、話が込み入ってくる中盤以降において、私の疲れた心を癒やすヒーリングミュージックでした。
  • キャラクターが立っていて、しかも変な癖がなく愛着を覚えます。お互いを励まし、助け合い、勇気を持って前進する仲間たちを見ていると安心します。ゼノブレイド2は、その点でキャラが尖りすぎていて、なかなか受け容れられなかったのを思い出します。
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  • 膨大なサブクエストは、ゼノブレイドの特徴の一つ。ゼノブレイド2(およびイーラ)でそのことを学習した私は、ストーリーの進行もそこそこに、まめにサブクエストを受けてこなすように努めました。おかげで、ストーリーの進行のせいで受けられなかったサブクエストは、それほど多くなく、1周目にしては潰せていると思います。しかし、サブクエストはとにかく面倒。基本的に「敵を倒す」か「材料を集める」のどちらかで、やることといえば、マップ上に示された「!」を目指してひたすら移動するのみ。目的地までのルートをマップでナビゲーションしてくれるのは、ゼノブレイド2にはなかった機能で助かります。しかし、残念なことに、報酬アイテムがガッカリなことが多い。せっかく装備品をもらっても、敵がドロップした装備品のほうが強いのです。このような事実からサブクエストは単なるボリュームのかさ増しとも言えます。自分でも、なぜサブクエストをまめに片付けているのか、わからなくなっています。「やめればいいのに」と苦笑することもしばしばです。それでも数こなしてしまうのは、なぜなのでしょう?コンプリートしないと気が済まない性格ゆえ?
  • ヒロインと思しき女の子が、序盤で殺されちゃうことに衝撃を受けました。実は生きてましたっていうお話なんでしょ?とたかをくくるも、全然そうならないので、もっと一緒に遊んでおけばよかった…と後悔すらしました。
  • 戦闘システムは複雑。敵の背後から攻撃することでダメージが倍増したり、通常ではダメージを与えられない敵に対して特有の技を発動しないといけなかったりするため、常に忙しく、休む暇はありません。Aボタン連打でこなせる、ドラクエの簡単な戦闘とは真逆です。これを、戦闘に緊張感があって良いと見るか、面倒くさいと捉えるか。私は戦闘を重視していないので、カジュアルモードで楽にやり過ごしましたが、それでも敵1体倒すのに数分かかることがザラにあり、戦闘は大変だったなぁという印象が残ります。ゼノブレイド2のイーラ編のように、オート戦闘があればいいのにと思いました。
  • 2020/7/25にクリアしました。直前までサブクエストを片付けまくり、レベル87くらいまで上がっていたので、ザコ敵、ボス戦とも戦闘はあっけないものでした。が、もしレベル上げしていなかったら、ボスに至る道すがらの膨大なザコ敵を片っ端から倒さなければなりません。1匹1匹と戦っていたら、それこそとんでもない時間がかかっていたはずで、一晩でエンディングまでは到底無理でした。そこをスムースに進められたのは、良かったと思うことにします。所要70時間ほどでした。
  • 途中の土星木星、火星、月の映像が美しかったなぁ…。まるで自分も宇宙空間に浮かんでいるような、没入感がありました。
  • ゼノブレイドは、私の下手なたとえで表現すると、高級なお肉がこれでもかと提供される贅沢なコース料理という感じかな…。一つひとつのお肉が本当に丁寧に味付けされていて、どれを食べても外れなし。お店の雰囲気もサービスも行き届いている。ただ、お肉のボリュームがあり過ぎる。全部美味しそう。食べたい。でも、完食はムリ!そんな感じです。
  • ゼノブレイド2と比較。2は、舌の肥えたグルメなお客様にも認めてもらえるよう、1にさらなる創意工夫を加えて、手の込んだコース料理に仕立てた感じ。ゆえにとっつきの悪さ、システムの複雑さ、面倒臭さも強まった。初めて食べに来た人は、どこから手を付けていいのか、何がいいのか、よくわからないままギブアップしてしまいそう。その点で、1は初めての人でも楽しめると思う。
  • 追加ストーリーは、まず探索が楽しすぎます。巨人肩と呼ばれるフィールドをあちこち走り回って、こっち行ったら何があるかな?ここを登ったらどこかに出られそうだぞ、とワクワク。ブレスオブザワイルドやマリオで味わうあの感覚です。本編では2D的な横方向への広がり、ゼノブレイド2では上下の広がりが印象的でしたが、この追加ストーリーのフィールドは両方の楽しさをコンパクトに詰め込んで、どちらも十分に楽しめます。ゼノブレイドの魅力はフィールドの探索、といわれるのに納得しました。
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  • 追加ストーリーの物語も、簡潔でわかりやすくテンポが良くて、ダレずに進められました。もうちょっとこのメンバーでいろいろ旅してみたい、と思うほどでした。この感覚、そういえば2のDLC「イーラ」のときも感じました。ということは、1も2も本編のボリュームがありすぎで、追加ストーリーくらいが私にはちょうどいいということでしょうか。そうかもしれない。
  • タルコ姉さん、本編では仮面を常に身につけてて不気味だったけど、素顔は意外にかわいいじゃないの…。
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  • その後、私はリングフィットアドベンチャーにハマりました。ゼノブレイドには、本編も追加ストーリーも、やりこみ要素がまだ残っています。しかし、ゼノブレイドとしばらく間を置いているうちに、プレイへのモチベーションが低下していくのを私は感じました。「結局、壮大な作業ゲーじゃん」という気持ちが膨らんで拭えないからです。
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