2020-12-21 現代アメリカ外交の変容 現代アメリカ外交の変容 --レーガン,ブッシュからオバマへ 作者:村田 晃嗣 発売日: 2009/12/04 メディア: 単行本 どんな本? 本書は、ロナルド・レーガン政権からバラク・オバマ政権の初期までの時期を対象に、アメリカ外交の展開と変容を、内政の流れにも留意しつつ分析したものである。(あとがきより) 感想 簡潔ながら技巧に富んだ文章に、膨大な事実が詰まっている。まるで村田先生の講義を聞いているかのような臨場感である。しかし、文章の面白さに気を取られると、知識も思考も得られないまま、読んだつもりになって本を終えてしまう危険性がある。 メモ 2001年2月のギャラップ世論調査で、レーガンはケネディやリンカンを僅差で抑えて、史上最も偉大な大統領に選ばれた。 フォードは自ら正副大統領に当選したことはなく、わずか2年5ヶ月の在任でホワイトハウスを後にした。 冷戦期を通じて、安全保障上の深刻な問題になればなるほど、国連安保理は有効に機能しなかった。 湾岸戦争以来の米軍のサウジアラビア駐留への反発が911テロの主要な原因であり、911の衝撃がブッシュ政権をイラク戦争へと駆り立てた。