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【東京出張】新幹線遅延✕2

1泊2日の東京出張。その往復の新幹線がいずれも遅延するというハプニングに遭遇しました。

行き

7/8(木)私は名古屋からのぞみに乗りました。熱海駅付近、新幹線は急カーブのため通常180km/hほどで通過するところ、70km/hまで減速していました。つい先日の土石流事故のせいでしょうか。窓の外を注視していたら、その土石流の生々しい現場が目の前を流れていきました。ほんの一瞬のことでしたが、驚いた私は「うわっ」と口に出してしまいました。

その後、新幹線が新横浜駅に着いたところで、ホームから出発できなくなりました。9:15に私は妻にLINEで状況を伝えました。

山陽新幹線が大雨で運転見合わせ→東海道新幹線下りも運転見合わせ→東京駅と品川駅のホームが新幹線で埋まる→おれの乗る新幹線も新横浜駅ホームで足止め中

車内はいたって平穏でした。車掌が状況を落ち着いて説明してくれたのが良かったのだと思います。英語、中国語、韓国語でも自動音声でアナウンスがありました。窓から、ロームのビルが見えました。
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どうしようもないと判断した私は、のんびり構えることにしました。そこへ、同じ出張目的で、たまたま同じ新幹線に乗っていた同僚(先輩)から電話がありました。6号車にいますと伝えるやいなや、その先輩が現れました。彼はリスクヘッジだと言って、新幹線を下りて在来線で会社に向かいました。そこまで関東の鉄道路線に詳しくない私は、先輩に甘えて、新幹線でそのまま待機しました。正直、ラッキーと思いました。

大雨で運転再開の見通しが立たないため、私は2時間くらい足止めを食らうことも覚悟しました。そして、その時はまた来週出張してカバーすればいいかな、と気楽に考えました。私はただのんびりとNintendo Switchで暇を潰しました。

幸いなことに、40分後、新幹線は新横浜駅を出発しました。車掌は「出発後も遅れが見込まれます」とアナウンスしていましたが、新幹線はその後も速度をグングン上げて快走を続け、10分ほどで品川駅に到着しました。おかげで、私は11時からの打ち合わせに間に合いました。新横浜駅からリスクヘッジした先輩も、間に合いました。

帰り

驚いたのは、帰りです。なぜなら、遅延の理由が予期していた大雨ではなく人身事故だったからです。

品川駅の新幹線改札でその情報を目にした私は、「はあ!?」と思わず声が出ました。


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さて人身事故となると、これは一大事。事故の処理に相当かかるだろうと私は予想しました。運転再開まで1時間では済まず、下手したら2時間。再開後も遅延が拡大して、名古屋に着く頃には日付が変わっているかも?

ともかく、見通しの立たない運転再開を突っ立って待つのはしんどい。まずは座って休める場所を確保しよう。そう考えた私は、まず品川駅改札内の飲食店を候補にしました。しかし、いいなと思ったら立ち食いのお店だったり、一人客は窓に面した座面の高い席しかなさそうだったりして、とてもゆっくりできそうにありません。私は思い切って、駅の外に出ることにしました。改札を通ったら、ICカードから140円引かれました。おそらく入場料でしょうが、「もったいないことを…」という気持ちが今も残ります。

高輪口を出た私は、一番搾りを390円で提供する居酒屋に入りました。品川駅前の一等地だというのに、お客さんは他におじさんがぽつんと一人だけ。私が入ったのは18時半頃ですが、東京都の要請により、酒類の提供は19時までですから、わざわざ居酒屋で飲むほうが変なのかもしれません。

私はさっそく一番搾りをいただきました。キンキンに冷えたジョッキに、注ぎたてのビール。懐かしさすらこみ上げます。
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18時38分、私はJR東海の公式Twitterで、新幹線が運転を再開したことを確認しました。

は、早い!JRさん頑張ったな!

その時点でのダイヤの乱れは30分ほどでした。私は19時7分品川発ののぞみが何分遅れで来るかを知るため、EX予約サイトとJR東海の運行情報サイトをリロードし続けました。このような情報が公開されているなんて、なんてハイテクなんだ。私はJR東海ありがとうと感謝しました。
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妻から、「パッパの乗る新幹線が遅れている」と聞いた娘たちが心配しているとLINEが来ました。そういうのは素直に嬉しいものです。私は娘たちがお土産に希望したすみっコぐらしグッズを買って帰れないことを申し訳なく思いました。

その後しばらく状況をウォッチした結果、私の乗る列車は30分ほどの遅れのまま、19時40分頃に到着するようだと理解しました。18時59分、居酒屋のお兄さんが「お料理とアルコール、ラストオーダーになりますが」と確認に来てくれました。このお店では19時で料理もオーダーストップなのか、なんだか寂しいな、この時間の客が2人だけではお店の経営者もさぞ大変だろうと胸が痛みました。

19時過ぎ、私は居酒屋を出ました。妻からリクエストを受けたお土産の購入と、居酒屋新幹線の開店準備のためです。品川駅には、寿司、中華、サラダ、とんかつ、和弁当、おにぎりなど、一通りのお店が揃っていて、順に見ているだけでも楽しく、目移りします。昔は、東京駅大丸百貨店の圧倒的なラインナップと比較して、品川は規模が小さいし品揃えもいまいちと正直見下してすらいたのですが、最近ではコンパクトにまとまっていてこれはこれで良い、と私の中で再評価しつつあります。今回はタイ風唐揚げとタイ風サラダを買いました。

19時20分、私は新幹線改札に移動しました。改札の前は、ここへ来て初めて遅延を知ったのか、多くのサラリーマンが液晶画面とスマホを凝視して、若干混み合っていました。f:id:bookrecords:20210710230822j:image

私は改札を抜け、檸檬堂と氷結を買って、エスカレーターで新幹線ホームに降りました。ホームもそれなりの混み具合ですが、思ったほどではありません。右から左から、どんどん新幹線が到着しては慌ただしく発車していきます。ほとんど流れ作業のようです。

19時43分、定刻より35分ほど遅れて、N700S新幹線がホームに入ってきました。私が乗る列車であり、初めてのN700Sです。私はN700Sに乗りたいがために、品川駅19時7分発の列車を選んだのでした。YouTube等でその特徴や内装はある程度知っていましたが、実際に乗ってみて最初に感じたのは、明るいということでした。N700→N700A→N700Sと、大きく変わっていないようで、結構変わったのだなと感じました。
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