本・ゲ・旅

歴史や政治を中心に本の要約を紹介します。たまにゲームレビューも。

イスラーム国

 

今となっては昔の話だと思われるが、2010年代にイスラーム国なる勢力が中東の一部を支配していた。一時期は毎日報道されていた。なにか悪いことをしている怖い人たちだ、というくらいの認識だった。どんどん勢力を拡大しているとも聞いた。しかし、それはいつの間にかニュースから消えた。彼らの正体、思想、組織、構成をはじめ、イスラーム国自体が現在どうなっているか(どこかの時点で消滅したのか、取るに足りないほど弱小化したのか)などを私は知らない…。

その程度の認識である私が、イスラーム国を客観的に理解するために購入しました。

イスラーム国について

  • イスラーム国は、①経済的に自立しており、②兵器を自給し、③統治能力を有する組織である。
  • イスラーム国は、ワッハーブ派に遡る厳格なスンナ派イスラーム国家樹立運動の系譜を引き、直接的にはアルカイーダの人的系譜に連なり、「アラブの春」失敗の社会状況から生まれた。
  • イスラーム国の基本方針は、自らの暴虐をあえて宣伝することにより、すへての人々を恐怖に陥れることである。