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【番外編】パイロット万年筆COCOON

きっかけ

私がパイロットの万年筆kakunoを使い始めたのは、2019年4月頃だったでしょうか。それは私の万年筆デビューでした。それまでのボールペンとは全く異なる、カリカリ、スルスルと滑らかな書き味。こんなに素晴らしい筆記具があったのかと、私は感動を覚えました。それと同時に私は机の引き出しからボールペンを断捨離し、万年筆ユーザーへと転身を果たしたのでした。

kakunoはたいへん素晴らしい万年筆です。これ自体にはまったく不満がありません。しかし、万年筆への興味を深めるうちに、世の中にはより高品質な万年筆があることを知るようになります。私はAmazonYouTubeでそうした万年筆のことを調べるようになりました。もちろん、私の家計が許す万年筆には限りがあります。低価格・高品質な万年筆はどれだろう。どれを買えばもっと幸せになれるだろう。一度現物を見て考えようと、文房具店にも足を運びました。そうして悩みに悩んだ末、私が選んだのが、kakunoと同じパイロットのCOCOONでした。
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感想など

  • kakunoとCOCOONは、同じペン先を使っているそうです。しかし、書き味あるいは書きやすさがどこか異なります。COCOONのほうが、より綺麗な字を書けるような気がするのです。いや、気のせいではなく確かにそうです。kakunoのペン先が、1年間の使用を経て、知らず知らずのうちに劣化したためでしょうか。
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  • kakunoとCOCOONの違いは、ペン軸です。樹脂製でお手軽感のあるkakunoに対し、COCOONは金属製。見た目の高級感が違います。標準小売価格は3,000円ですが、知らない人には5,000円超の高級文房具と映るかも。私はチタンを選びましたが、この独特の鈍いシルバーの質感に私はしばしば見惚れてしまいます。
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  • 私が不思議に思うのは、優れた筆記具を持つと、無性に字を書きたくなることです。ある晩、私は唐突に漢字を書きたくなり、四字熟語や浄土真宗のお経などを写し始めました。COCOONのさらさらとした気持ち良い書き心地に、私はうっとりしました。もっと綺麗な字を書けるようになりたい、何ならこれから行書体を勉強しようかしら、とさえ思いました。そんなモチベーションを与えてくれる素晴らしい万年筆です。
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2020/4/3 追記

その後も、ときどきふと字を書きたくなり、つらつらと本の文章や目についた言葉を書き写しています。そのたびに、COCOONの滑らかな書き味にうっとりします。

私は次第に、自分の手が記す楷書体に物足りなさを感じ始めています。COCOONの優れたスペックを活かしきれておらず、もったいないと感じるのです。「何ならこれから行書体を勉強しようかしら」というこのあいだの思いつきを、実際に移すタイミングが来たようです。