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歴史や政治を中心に本の要約を紹介します。たまにゲームレビューも。

安全保障の国際政治学

 

焦りと傲りという副題が秀逸。

焦りとは、挑戦国、被抑止国は抑止国の威嚇や軍事力の整備を過大評価した結果、誤った判断に陥りやすいという意味である。

では傲りとは。これは、強国、大国が自らの力を過信したり、敵国の能力や耐える力を過小評価した結果、失敗に至るという意味である。

なるほど。焦りと傲り、この2つのワードで抑止の困難さを巧みに説明している。本書も学生のうちに読んでおくべき基本書である。