本・ゲ・旅

歴史や政治を中心に本の要約を紹介します。たまにゲームレビューも。

2024-01-01から1年間の記事一覧

スラムダンク

SLAM DUNK 新装再編版 全20巻 新品セット 作者:井上 雄彦 集英社 Amazon 漫画を読んで、身体が震えた。ぶるぶると。こんな経験は生まれて初めてだ。 それは20巻、山王工業戦の最終盤。ゴリが泣いたり、花道が背中に違和感を覚えたり、流川がパスを出すように…

成瀬は天下を取りにいく

成瀬は天下を取りにいく 「成瀬」シリーズ 作者:宮島未奈 新潮社 Amazon 2024本屋大賞。以前から題名と表紙のイラストが気にはなっていた。眼力のある女の子だ。この子が野球を始めて、プロ野球を目指す話なのかな、などと私は想像した。本屋大賞受賞を知り…

安全保障の国際政治学

安全保障の国際政治学―焦りと傲り 作者:土山 實男 有斐閣 Amazon 焦りと傲りという副題が秀逸。 焦りとは、挑戦国、被抑止国は抑止国の威嚇や軍事力の整備を過大評価した結果、誤った判断に陥りやすいという意味である。 では傲りとは。これは、強国、大国が…

日本政治思想史

日本政治思想史: 十七~十九世紀 作者:渡辺 浩 東京大学出版会 Amazon 私は本書をAmazonの『ほしいものリスト』に突っ込んで、もう5年は経ったと思われる。だいぶ前から、読みたい、欲しいと思っていたのだ。しかしながら、本書はちょっと期待外れだった。私…

中東政治入門

中東政治入門 (ちくま新書) 作者:末近浩太 筑摩書房 Amazon 初学者に適した最良の入門書である。各章のはじめに「なぜ○○なのか?」と問いを提示する点、その問いに対する解説が丁寧な点、最後に章のまとめがある点、いずれをとっても良心的で親切だ。 第1章 …

長谷川ヤメロ

グランパスが本当にひどい。もちろん、好調なクラブでもなぜか勝てない時期があったりするものだ。しかし、グランパスは度を越している。何しろ昨夏以降の成績がこれだ。 周知のとおり、2024シーズンは0-3, 0-1で開幕2連敗である。開幕連敗は22年ぶりだそう…

光る君へ

特に期待せず観始めたドラマが面白いと、いっそうそのドラマに興味や愛着が湧く。一昨年の『鎌倉殿』から1年空いて、今年は『光る君へ』沼にずぶずぶと浸かりつつある。 吉高由里子のビジュアルを全面に押し出した絵から、雅な平安貴族の生活をこれでもかと…

日米安保と自衛隊

日米安保と自衛隊 (シリーズ 日本の安全保障 第2巻) 岩波書店 Amazon 本書は2015年刊行、2015年といえば安倍政権下で安保法制に対する憲法論議が最高潮に達し、違憲、護憲を訴える憲法学者や専門家の本が書店を彩っていた時期である。 私は本書に中立的な議…

戦後日本外交 軌跡と課題

戦後日本外交 軌跡と課題 (岩波現代全書) 作者:栗山 尚一 岩波書店 Amazon これは思いがけず良かった。 2015年に亡くなった著者の栗山氏は、1954年に外務省へ入り、安保改定、沖縄返還、湾岸戦争などに携わってきたまさに戦後日本外交の中心人物の一人である…

イラン2-1日本

イランが、前半と後半で全く違う試合を展開してきた。日本はそれに対応できず、別の戦術を選択するでもなく。久保君→上田綺世と守田の惜しい場面もあったが、最後はPK献上で逆転負けした。 後半に噛み合わない場面がいくつもあったのが印象に残った。例えば…

不調 その2

2024/1/31(水) 午後になって急に寒気がし、身体が震えだした。やむなく布団に入りながら仕事をしたが、頭がクラクラしてどんどん調子が悪くなり、半分くらいは寝ていたような気がする。この日のことはほとんど覚えていない。 2024/2/1(木) この日は復調…

夏目漱石

夏目漱石 (岩波新書) 作者:十川 信介 岩波書店 Amazon 知っていることを再確認し、知らないことにハッとする、当たり前の体験ができる傑作。そう、私はこんな「漱石本」を求めていたのだ。世に「漱石本」は数多あり、私も江藤淳の本などを買って読んだが、正…

帝国の崩壊 下

帝国の崩壊 下: 歴史上の超大国はなぜ滅びたのか 作者:鈴木 董,高田 良太,宮脇 淳子,皆川 卓,池田 嘉郎,平野 聡,木畑 洋一 山川出版社 Amazon 本書が取り上げている帝国 ビザンツ帝国 第4回十字軍により帝都コンスタンティノープルが占領、略奪されたこと モ…

葬送のフリーレン

はてなブログ界隈でこのアニメが話題なので、Amazon プライムビデオで視聴したところ、なかなか面白かった。 何より、予想と全く違うアニメだ。まずタイトル。葬送のというくらいだから、主人公は死にゆく人々を天国に送ってあげる「おくりびと」的な役割を…

歌われなかった海賊へ

歌われなかった海賊へ 作者:逢坂 冬馬 早川書房 Amazon 今度は第二次世界大戦末期のドイツが舞台、主人公はソ連軍兵士たる少女ではなく少年少女の混合団である。 どうしてもデビュー作と比較してしまうのだが、本作は色々な点でいまいちとしか評しようのない…

不調

昨年末から不調続きである。具体的には、咳→転倒→発熱→耳の腫れと続いてしまっているのだ。これが本厄年の威力か。あな恐ろしや。帯状疱疹かと思われる発疹まで頭部に出てきて、4年前に経験したあの苦痛とストレスをまた耐えねばならんのかと思うと、今から…

ペルソナ5R

ペルソナ5 ザ・ロイヤル - Switch アトラス Amazon ティアキンでやることがほぼ終わったが、他にやるゲームもなく、手持ち無沙汰になった。そこで、年末年始セールで何か買おうかなと前から悩んではいた。ライザ、ピクミン、二ノ国…。そんな中でふと、今まで…

ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人

ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人 (光文社文庫 ひ 6-24) 作者:東野 圭吾 光文社 Amazon 2024/1/2にイオンの未来屋書店で購入し、丸1日で読了。相変わらずの、そして流石の読みやすさである。私が真相を知りたくなり、細部を流し読みしてしまうのもい…

日航機・海保機衝突事故

今度は羽田空港で飛行機事故。NHKで能登半島地震のニュースを見ていたら、羽田空港で火災の第一報が入り、しばらくテレビとスマホに釘付け。

能登半島地震

「2024年こそは良い年に…」と言っていた矢先の大地震。元旦からこんな災害を起こさなくても良いじゃないか。どうして神様は残酷なのか。緊急地震速報でスマホが震えた際、また石川の方で地震かと軽く受け止めた。震度6強ならまあまあ強いほうだけど、それほ…