- 作者: 鯖田豊之
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1966/01/01
- メディア: 新書
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どんな本?
「次はどうなるんだろう?」
「ああそうか!」
実体験→疑問→仮説→調査検証→結論が本の中で展開され、まるで小学生の優れた自由研究を追体験しているかのようなわくわく感を覚えます。ヨーロッパの食生活がヨーロッパの思想にどう働きかけたのか?著者と読者が一体となって歴史を辿るうちに、謎が一つ一つ解き明かされていく、目からウロコのユニークな読み物です。
単に古い書籍を読み解くだけでなく、著者自らの見聞によって大胆に意見を広げる点に、勢いと迫力を感じます。
どんな人向け?
世界史(西洋史)が好きな人
メモ
私見・疑問等
- 終盤は怒涛の勢いで持論が展開されます。人によってはこれを「強引」と感じるかもしれません。
- 私は著者の勢いにのまれかけ、途中から結論を求めて飛ばし読みをするようになりました。結果として、やや消化不良なまま本を読み終えました。
- この本が出版されて50年が経過し、日本人の食生活の洋食化はいっそう進みました。著者は残念ながら2001年に亡くなりましたが、21世紀の状況を見たらどのように論ずるのでしょうか?