- 作者: 岡崎勝世
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/10/20
- メディア: 新書
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どんな本?
- ヨーロッパにおける「世界史の描かれ方」の変遷を描いた本です。世界史そのものを辿る本ではありません。
- 西洋史上の思想家や哲学者が「世界史」をどのような価値観や観念に基づいて描き、説明してきたかがわかります。
どんな人向け?
著者は?
1943年富山県生まれ。1967年東京大学文学部西洋史学科卒業。1974年東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。埼玉大学名誉教授。専攻はドイツ近代史。
なるほど!と思った点
- ヨーロッパ人には、中心にヨーロッパ(人)があり、その周辺にアジア・アフリカ、外周に非人間的な存在があるとみなす三重構造の伝統がある。
- ヨーロッパ人のアジア・アフリカ蔑視は、アリストテレスの時代から存在していた
- 三重構造もギリシアの時代から根本的には変わっていない
疑問点
- 社会の発展は西欧が最も進んでいて、他の地域がその進歩を後ろから追いかけているという西欧中心史観に自分も縛られていることに気がつきました。では、西欧中心史観に代わる世界史の見方とは何でしょうか?自分は歴史の見方を変えることができるのでしょうか?