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満韓ところどころ

 

夏目漱石全集〈7〉 (ちくま文庫)

夏目漱石全集〈7〉 (ちくま文庫)

  • 作者:夏目 漱石
  • 発売日: 1988/04/01
  • メディア: 文庫
 

第7集には、行人、満韓ところどころ、思い出すことなどの3作が収められています。今回は、満韓ところどころを再読しました。

満韓ところどころとは

  • 明治42(1909)年10月21日から12月30日まで朝日新聞に連載。
  • 同年9月、満鉄総裁の中村是公に招かれて、漱石中国東北部を訪れました。その際、現地で見聞きし感じたことが描かれています。

感想

  • 主観と客観の入り混じったユーモラスな描写は、まるで『猫』の続編のよう。カギカッコなしに会話が挿入されるあたりも、『猫』を彷彿とさせます。
  • 西洋人がちょいちょい登場します。この時代の大連の街に西洋人がいたのか、と驚きました。
  • 面白いかと問われると、答えに迷います。私の仮の答えは、『猫』が好きな人はハマるでしょう、そうでなければお止しなさい、です。