本・ゲ・旅

歴史や政治を中心に本の要約を紹介します。たまにゲームレビューも。

不調 その2

2024/1/31(水)

  • 午後になって急に寒気がし、身体が震えだした。やむなく布団に入りながら仕事をしたが、頭がクラクラしてどんどん調子が悪くなり、半分くらいは寝ていたような気がする。この日のことはほとんど覚えていない。

2024/2/1(木)

  • この日は復調し、終日普通に過ごした。夕飯はらあいちで炒飯と餃子など。これで翌日には完全回復すると思った。しかし、夜。耳が再び腫れていることに気づいた。まずいと思った。

2024/2/2(金)

  • 耳および側頭部の痛み、倦怠感、熱っぽさなどで完全にアウト。しかし10時と14時から打ち合わせがある。相手がある話なので、おいそれと休むわけにはいかない。とはいえ身体はしんどい。結局、悩んだ末に午後半休とした。近くの内科で診てもらったが、耳鼻科で診てもらってくださいと言われ、先月と同じ耳鼻科へ。予約を取るのが遅くなったので、診察してもらえたのは18時半頃だったと思う。原因は、引っかいたりしてできた傷から細菌が入ったことだろうとのこと。

2024/2/3(土)

  • 依然として不調。出かける予定もあったがやめにして、家でゴロゴロして過ごした。

2024/2/4(日)

  • 車を運転して、開店直後のドラッグストアで日用品を揃える。図書館でまだ読んだことのない面白そうな本を探す。鍋物を楽しみながら純米吟醸酒を傾ける。久しぶりになんでもない普通の一日を過ごすことができた。

夏目漱石

 

知っていることを再確認し、知らないことにハッとする、当たり前の体験ができる傑作。そう、私はこんな「漱石本」を求めていたのだ。世に「漱石本」は数多あり、私も江藤淳の本などを買って読んだが、正直言って何を言っているのかチンプンカンプンであった。漱石本はどれも難解で面白くない、その印象を本書はついに覆してくれたのである。

帝国の崩壊 下

 

本書が取り上げている帝国

ビザンツ帝国

モンゴル帝国

  • カリスマ的指導者に次ぐ後継者が現れなかったこと
  • 均分相続
  • 植民地支配が上手くいかず反乱を抑えられなかった

神聖ローマ帝国

ロシア帝国

  • 1905年革命
  • 議会の機能不全

オスマン帝国

清帝国

イギリス帝国

 

葬送のフリーレン


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はてなブログ界隈でこのアニメが話題なので、Amazon プライムビデオで視聴したところ、なかなか面白かった。

何より、予想と全く違うアニメだ。まずタイトル。葬送のというくらいだから、主人公は死にゆく人々を天国に送ってあげる「おくりびと」的な役割を果たして活躍するのだろうと想像していた。毎回人が死ぬ、けれども心温まる、そんなアニメなのかなぁと。ところがそんなお話ではない。かと言って、なぜ葬送なのかもわからない。

初回は仕事しながら声だけ聞いていたので中身をきちんと把握していなかったが、2回目に視聴してわかった。一週目から、一緒に戦った仲間が死ぬのね。主人公はエルフで寿命が長いけど、仲間は人間だからあっという間に老いて死ぬ。仲間に次々と旅立たれる。フリーレンはそれを送る。葬送。そういう物語なんだ。

次に感じたのは、静かだということ。今どきのアニメは、視聴者に興味を繋ぎ止めるためにセリフが多くて早口で、チャカチャカと慌ただしく話が進むというイメージだ。ところはこのアニメは、主人公も他の登場人物も、まるで独り言のように喋る。喜怒哀楽を表に出して、ワーワーキャーキャーと大きな声を出す場面がない。激しい戦闘シーンもない。笑うことも泣くこともない。こんなアニメがあるのかと驚いた。

3つめは、フリーレンを演じる声優・種崎敦美さんの演技の幅広さ。調べてみたら、十三機兵の冬坂五百里の声優だ。けれど、全くそのことに気が付かなかった。だって、声が違うんだもの。聞けば「あっ、あの声優!」とわかるのが声優の声優たる所以だと思っていたが、種崎敦美さんの幅の広さは本物だ。
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歌われなかった海賊へ

 

今度は第二次世界大戦末期のドイツが舞台、主人公はソ連軍兵士たる少女ではなく少年少女の混合団である。

どうしてもデビュー作と比較してしまうのだが、本作は色々な点でいまいちとしか評しようのない、物足りない作品だった。

戦闘シーンの緊迫感はピカイチで、まさに手に汗。「そこだ!」と私が拳を握る瞬間に無敵のヴェルナーが殴ってくれるので、まるで自分が敵を倒したような快感がある。

だが、ストーリーにあっと驚くどんでん返しがない。21世紀に生きる私は、ノルマンディー上陸以降ドイツ軍が敗北を繰り返し、やがてヒトラーの自殺を経て連合軍に降伏することを知っているし、大量のユダヤ人が貨物列車で強制収容所へ輸送中されその後どうなったかも知っているので、史実通りならやがてこうなるだろうなと予想しながら読んていくわけだが、本作はその予想通りの展開なのである。あぁ予想通りなのねとマル付けをするだけで、あっと驚く大転回がなく物足りない。具体的に言えば、バカのフランツが実は天才で、知性で仲間を窮地から救うとか、連合軍の脱走兵がやっぱりスパイで極悪非道の行いを働くとか、そういうひとひねりが欲しい。

加えて、誰が誰に向かって喋っているのかわかりづらく、読み返しを余儀なくされる箇所がいくつかあった。

 

不調

昨年末から不調続きである。具体的には、咳→転倒→発熱→耳の腫れと続いてしまっているのだ。これが本厄年の威力か。あな恐ろしや。帯状疱疹かと思われる発疹まで頭部に出てきて、4年前に経験したあの苦痛とストレスをまた耐えねばならんのかと思うと、今から卒倒しそうだし、なんなら意識のないうちに発症して治ってくれたほうがいい。

2024/1/13 抗生物質のおかげか、耳は日を追って明らかに回復していった。まず、痛みがなくなった。腫れも次第に引いていき、もとの大きさに戻ったことを鏡で確認できた時には安堵した。よかった、治って。もっとも恐怖だった帯状疱疹も、頭皮の痛みがなくなったことから、心配ないのではと思っている。

ペルソナ5R

 

ティアキンでやることがほぼ終わったが、他にやるゲームもなく、手持ち無沙汰になった。そこで、年末年始セールで何か買おうかなと前から悩んではいた。ライザ、ピクミン二ノ国…。そんな中でふと、今までまったく未経験のペルソナというゲームが50%オフで、評価も高いことを知り、これも経験と購入してみた。f:id:bookrecords:20240107012013j:image

なんだかよくわからないまま、怪盗の姿でホテルから脱出、喫茶店の裏に居候、謎の城での移動や戦闘が続いた。ちょっと呆気にとられたが、この強引な展開によって少しこのゲームに引き込まれ、先が楽しみにもなった。

街や学校のBGMがゆったりしたものなので、RPGというよりはテキストアドベンチャーゲームを進めている感覚。戦闘して強くなって…というRPG的な要素はまだ少ない。戦闘が面白く爽快との評判なので、バシバシ敵を倒したてみたいが、序盤ではお預けである。

渋谷駅が私でもわかるレベルで「それっぽい」のに興奮した。渋谷は実名なのに、他は「銀坐線」「蒼山一丁目」「JL線」など微妙に名称をずらしていて楽しい。改札をICカードでPiと通過するのも新鮮な体験である。ペルソナシリーズは東京を舞台にしたゲームなのだろうか。

一方で秀尽高校は、私が通った昔ながらの県立高校とはまるで違い、かといって私の通った私立大学とも異なる雰囲気だ。東京の私立高校はこんな綺麗で充実しているのがデフォルトなの?(地方民の引け目)
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鴨志田という教師がどうやら悪者ポジションのようだ。陰湿な暴力で生徒を痛めつける、とんでもない野郎である。現実と彼の妄想の世界を行き来しながら、悪を成敗するのがこのゲームの本筋と理解した。
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坂本君のペルソナが覚醒した。彼はペラペラと喋ってばかりだったの賑やかし役だったが、これからは一緒に戦ってくれるようだ。仲間が欲しかったので、これは頼もしい。ただ、まだ戦闘システムはよくわかっていない。弱点を突いて総攻撃するのが爽快らしいので、早く体験したい。
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今どきのゲームらしく、できることがたっぷり詰め込まれている。しかし、私にはちょっと多すぎて、このままでは消化不良間違いなしだ。オート戦闘にできないかなと早くも投げ気味である。

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パレスと呼ばれるダンジョンを進んでいくのだが、ウロウロ徘徊している敵に後ろから近づくと先制攻撃をとれる仕組みなので、ザコ敵とのエンカウントにも緊張感があるし、強敵だと先制をとってももしかしたら負けるかも、とこれはこれで緊張感がある。コマンド式RPGに時間制限以外の緊張感をもたせる優れたしくみだ。

ただ、探索中のカメラ操作には難がある、というよりゼルダやマリオの快適なカメラ操作に慣れきっているので、他社のゲームだといつも違和感を覚えてしまうのだ。
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カモシダは気持ち悪い男として描かれている。カモシダをもっと憎たらしく腹の立つ感じに演出することは可能なのだろうが、やり過ぎると本当に不快極まるゲーム体験に仕上がってしまい、ジョイコンをへし折ってしまうので、制作者が自粛したのだろうなぁ、マイルドに調整したのだろうなぁと想像する。
f:id:bookrecords:20240128075236j:image 面白おかしい気持ち悪さではある。

カモシダを成敗すると、更にできること、行ける場所が増えた。竜司や杏と友達付き合いして関係値を高めつつ、猫と映画鑑賞したり繁華街のコンビニでバイトしたりコーヒーの淹れ方を教えてもらったりして自分自身の魅力を磨き、定期試験ではプレイヤーである私が知識レベルを試され、何かと忙しい。なんだかパワプロサクセスモードみたいだな。きっとキャラ強化のためのおすすめの行動があるのだろうが、そこは検索せず好きなようにやっている。


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