感想
- HD版とは言いつつ、見た目は懐かしのプレイステーションやセガサターンのそれそのもの。そうそう、こんな画質、画面でした。2Dと3Dの融合に、当時の技術者の知恵と工夫を偲ばれて胸が熱いです。
- グラフィックの書き込みは、相当レベルが高いと思います。開発者の熱量を感じます。
- 音楽は、岩垂徳行氏。私にとっては、逆転裁判の人。メロディが耳に残ります。
- 戦闘のしくみを理解しないまま、序盤の強敵にオート戦闘で挑んだら、もれなく返り討ちに遭いました。勝つために覚えることが多数あるようです。
- 戦闘で得られる経験値が少ないので、ちっともレベルが上がりません。というか、レベルを一つ上げるために必要な経験値が多すぎて、「レベル上げにどんだけ時間かけさせんのよ…」と途方に暮れました。
- が、どうやらレベル上げのためにザコ敵を倒しまくらなくても済むように戦闘システムが設計されているようです。特に、クリティカル攻撃で敵の攻撃を遅らせるという発想が斬新。でも、その後のRPGに継承されなかったということは、汎用性の低いシステムだったのかな?
- 加えて、必殺技や魔法が強力なので、作戦を設定してオート戦闘にしておけば、ガシガシザコ敵を倒しまくってくれます。
- しかし、このゲームのザコ敵は経験値がびっくりするほど低いため、ウンザリするほど敵を倒しまくっても、レベル1つすら上がりません。
- 辛いのは、ザコ敵に対して中ボスが強めな点。つまり、レベル上げが捗らないうちに強敵と戦う羽目になります。
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したがって、中ボス戦ではよく誰かが死にます。そんな時、もし手持ちに蘇生アイテムがないとどうなるか?当然、4人で戦うところを3人で立ち向かうことになるため、戦闘がますます不利になります。また、死んだ仲間には経験値が入りません。中ボス戦は、経験値がどっさり4桁入ってくるので、これを逃すと後のレベル上げにしわ寄せが行きます。
- 一番気になるのは、3D俯瞰の東西南北の向きがコロコロ変わること。お店に入って出ると、向きが90度変わっていたりします。なぜこうした?初見殺しの亜種といっていいレベルで、今のところ唯一の不満です。
- 雨月の塔というダンジョンでは参りました。ダンジョン内を延々とウォーキングする羽目になったからです。原因は、上述の視点の問題に加えて、複雑なマップと、床スイッチがダンジョン攻略に必要な仕掛けと気づかなかったため。
- ダンジョンで視点が勝手に変わるのは本当に勘弁してほしいです。
- それと、一画面で見える範囲が狭いので、ダンジョンで無駄足をしがちなのもストレスの元です。当時はこれくらいが普通だった気がしますが、2020年でこれはなかなか辛い。
- 冒険大好き、いつもまっすぐなジャスティン君。ここまで純粋だと、気持ちがいいです。
- フィーナが恋心を告白しようかという、こちらがドキドキして恥ずかしくなっちゃう場面。今どきの10代にも刺さるでしょうか?
- ウラァ、オラァ、と口の悪い人たちがいてびっくりしました。
- Switchで過去の名作・人気作が多数HD化されました。しかし、現在のゲームの水準からして、明らかに満たないレベルのUIや操作が、原作のまんま世に出ているケースも少なくありません。マリオ3Dコレクションがまさにそれでした。
- それほどゲームを買わない私が感じるくらいですから、実はそうしたゲームソフトが多いのかも。
- そうした経験から、私はHDリマスター版を警戒しています。出すならリマスターではなくリメイクをお願いします。