感想
- プレイし終えてからかなり時間が経ち、ストーリーの詳細をほとんど忘れてしまったため、YouTubeの動画を観ながらこの感想を整理しています。
- クセ。このゲームの特徴を一言で表すと何だろう?と考えて出てきたのが、これです。
- 単に、大きな音や画面の急転でびっくりさせるのとは違います。このゲームは、単なるホラーゲームとは一線を画した、オンリーワンのノベルゲーなのです。では何がこのゲームをオンリーワンたらしめているのか。
- クセ① 独特のBGM。思考を狂わせる、どこかズレたリズムやメロディ。久しぶりに聴きましたが、「あぁ、これだ」と一瞬でレイジングループの世界観に引きずり込まれました。
- クセ② 独特のボイス。素人っぽさは拭えないものの、それがこのゲームの個性になっています。
- クセ③ 独特の画風。今どきのアニメ絵とは別方向に振った、でも80年代、90年代の絵とも異なる、クセの強い絵。決して好きにはなれないのですが、嫌いにもなれない、絶妙なタッチです。
- クセ④ 独特の用語と文体。くくる、休水、おおかみなど。人が殺される場面は、効果音も相まって、吐き気を催すほどの臨場感があります。
- クセ⑤ 独特な登場人物。だいたい主人公からして、相当な変人。決して万人受けはしません。しかし、嫌いではない。冷静で、頭が良いから、頼りになる奴ではある。そういう絶妙なクセ加減なのです。
- 何から何までクセまみれ。こんなゲームなので、長時間プレイしていると、本当に頭がおかしくなってきます。
- にも関わらず。にも関わらず、やめ時が見つからないのです。その理由は、優れたシナリオ。このゲームは、人がどんどん死んでいきます。しかし、長くプレイすればするほど、こんなクセのあるやつらでも愛着が湧いてきます。あの分岐で別ルートを選んでいたら、この子は生き残れたかも。あの人も、ひょっとしたら死なずに済んだんじゃないか。そんな風に願う気持ちから、死に戻りをやめられず、気がつけば深夜2時、3時まで没頭してしまうのです。