本・ゲ・旅

歴史や政治を中心に本の要約を紹介します。たまにゲームレビューも。

ポケットモンスター バイオレット

 

ポケモンオープンワールドの親和性は、抜群に良かったですね。あっ、ピカチュウいた!どこ行くんだろ?わーピチューだ!と童心に返ってわあわあ騒ぎました。ポケモンを追いかけて探索していく感じ、何かに似てるなぁ…、そう、ポケモンスナップです。私は気づかなかったのですが、野生のポケモンを静かに注意深く観察していると、仲の良いポケモン同士がじゃれ合ったり、逆にライバル関係(!)にあるポケモンがいがみ合ったりするそうですね。こだわってるなぁ。

ブレスオブザワイルドをリスペクト?したフィールドの造形も、この先には何があるんだろうとワクワクさせてくれました。壁をよじ登って、山の上から滑空する。ブレスオブザワイルドそのものです。パルデアの大穴の雲海に飛び込む映像は、スカイウォードソードですよね。

総じて、オープンワールド移行は成功したと思います。これを味わったら、狭いマップを直線的に移動するかつてのポケモンには戻れないだろうなと危惧するほどです。私は探索とポケモン図鑑埋めにすっかり夢中でした。

チャンピオン倒して殿堂入りしても、更にその先がある。この展開も燃えました。ザ・ホームウェイ、ってテーマがなんだかエモいじゃないですか。一介の学生さんと思っていたペパー絡みのストーリーと、パルデアの大穴の異質な空気感は今作のハイライト。ちなみに、ペパー第2戦へ準備なしに臨んだら、初めて全滅させられました。この経験があるので、私はペパーに一目置いています。

個性の尖ったジムリーダーやアジトのボスたち。ただ単に変わってるだけ、ポケモン愛が強いだけ、ではありませんでした。一人ひとりの性格、立場、過去、そうしたものが以前よりはっきり描かれている。だから、これまでにも増して、親しみや愛しさを覚える。これもまた本作の強烈な魅力です。
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一方気になって仕方がないのは、戦闘のテンポの悪さ。なぜ敵を倒してから戦闘終了までこんなにゆっくりでじれったいのか。ゲームを始めてしばらくの間、何度も「設定」を確認していました。2022年の大作としては残念と言わざるを得ません。2023年2月のアップデートで改善されますように。

また、トレーナーバトルの難易度が低すぎるとも感じました。回復アイテムを使わない、ポケモンのレベルが低い。BDSPの再戦四天王&チャンピオン戦の鬼畜難易度を思い出すと、ただただ物足りないのです。レベル70以上の強敵を繰り出してくるトレーナーと、本気のバトルを楽しみたいものです。BW2にあった、ひたすらトレーナーとバトルを重ねる建物の復活を個人的には希望しています。
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私が気になったのは、こんなところです。