本・ゲ・旅

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ゴジラ -1.0


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感想

期待していたような、意外な結末や心揺さぶられる展開ではなかったなぁ。ゴジラは確かに強くて、獰猛で、恐ろしい。けれど、シン・ゴジラのほうが、より「日本オワタ」という絶望感にとらわれたよ。内閣総辞職ビームとかね。経済力もない、軍事力もない、技術もない、ないない尽くしの戦後日本なのだから、そこをもっと巧く脚本化したら、より感情移入でき記憶に残る作品になったのではと素人は思う。

ゴジラの行動が人間にとって都合良すぎじゃないか、パニックに陥った人々ってもっとバラバラに行動するんじゃないか、と映画あるある的な不自然さも気になってしまった。

良かったのは、幼いあきこちゃん。セリフは少ないけれど、演技っぽさがなく、特に泣く場面は本当に泣いている。あれは演技なの?男臭いお話の中で、か弱さが際立っていて、人々がゴジラと戦う理由を思い出させてくれた。

元海軍艦長のおじさんも、軍人らしい威厳に満ちていてカッコ良かった。

ゴジラへの一撃でもって、逃げる人生を送ってきた自分に決着をつけるという筋書きなのだけど、いまいち盛り上がりに欠けた印象だ。