本・ゲ・旅

歴史や政治を中心に本の要約を紹介します。たまにゲームレビューも。

教養としての宗教入門

 

 

きっかけ

パレスチナ問題を理解するためには、宗教の知識も改めて押さえる必要がある。本書はたしか、Xでたまたま流れてきたポストを見て 存在を知った。著者のことは全然知らなかったが、 Amazonで検索すると、宗教に関する入門書・ 専門書を多数世に出している、宗教学の第一人者といってもよいようなベテランであった。

文章は短く、講義を聞いているかのような易しさ。「はじめに」で著者は本書の狙いを「宗教全般に関する見取り図を描く」ことというが、読んでみればなるほどそんな感じの程よい浅さである。宗教の本はどれも真面目で深すぎて疲れてしまうが、本書は私にちょ うどよかった。
ただ、パレスチナ問題の理解には、宗教の観点よりもやはり歴史的 ・政治的知識と理解が必要であることも改めて認識した。