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【番外編】大河ドラマ館へ行った話


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1/19日曜日に放送開始となる、大河ドラマ麒麟がくる』。明智光秀が主人公で、前半は岐阜県が舞台。主演はハセヒロこと長谷川博己さんです。

税収減に悩む自治体にとって、大河ドラマは金のなる木。ストーリーの舞台となった史跡をひと目見たい老若男女を、ひとりでも多く捕まえようと必死です。私の住む岐阜県も例外ではありません。県が一時期大河ドラマの「誘致」に躍起になっていたのを、県民である私はしっかり覚えていますし、『麒麟がくる』の放映に合わせて岐阜公園岐阜城が綺麗になってゆくのも目の当たりにしています。特に目立った産業のない岐阜県です。大目に見てやってください。

というわけで、岐阜市明智町可児市大河ドラマ館がオープンしました。今回は、私の住む岐阜市大河ドラマ館をレビューします。

ちなみに、私が大河ドラマをしっかり見たのは、2014年?の真田丸が最後。ちょっとした誤解やすれ違いや思い込みが大事件の遠因になっていて、視聴者はそれに気づいているけれど、ドラマ中の人物はそれに気づいていない、というもどかしさが絶妙でした。三谷幸喜すげえなと絶賛したものです。

ただ、その後の大河ドラマは、最初の数回は見るものの、なぜか根気が続きませんでした。

そんな私ですが、『麒麟がくる』はできるだけ見ようと思っています。理由は、岐阜県が舞台だから。もうそれだけです。テレ朝版白い巨塔で財前先生の愛人役がハマり役だった沢尻エリカが、ちょっと訳あって降板してしまいましたが、あれはとても残念でした。また、長谷川博己のあの早口言葉みたいな喋り方も苦手です。夏目漱石のような偏屈者にはぴったりの俳優ですが、戦国の武将が合うのかどうか。と、気がつくとネガティブ要素ばかり浮かんできて正直モチベーションの維持に不安がありますが、見続けるうちに、ドラマ自体が面白くなることを願っております。

Good point

  • 4Kの番宣映像を見ることができる。もちろん、普段見ているHD映像でも十分キレイですが、100インチ級の大画面で見る4Kの高解像度映像は、やっぱりなにか違います。空気感というのでしょうか、土ぼこりとか霧とか、そういうものが伝わってくる感じです。

ここがちょっと…

  • 写真撮影がほとんどNG。解説の掲示物や出演者の衣装を撮ろうとすると、係員がスッと近づいてきて、「こちらは写真撮影はご遠慮いただいております…」と申し訳なさそうに告げられます。係員がやたら多いのも、気合入ってるなぁ、でも説明聞かされるのはおせっかいだなぁと最初は思いましたが、振り返ってみると見学者による無断撮影を止めるための人海戦術だったのかも知れません。若干ビビリな私は、自分が監視されていたかもと想像すると、背筋がゾクッとします。肖像権とかなんとかが難しくなっている昨今、いろいろややこしいことは理解しないといかん、とは思います。が、SNS全盛のこの時代に写真NGって、番組の宣伝機会をみすみす喪っているとしか思えないんだけど、いいのかなぁ。
  • 見るべきものが少なすぎる。今回見ることができたのは、番宣映像、出演者紹介のパネルと一部衣装と直筆サイン、城下町のジオラマくらいでした。ゆっくり一つひとつ見ていっても、30分あれば一周できるボリュームです。入場料は、大人600円(歴史博物館の一般展示を含む)。これに歴史博物館までの移動時間と交通費が上乗せされます。さてこれを相当と感じるかどうか?


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総評

  • 大河ドラマの解説本のハイライト部分を展示に置き換えたような内容で、物足りなさをかなり感じました。でもそれは、まだ放送開始前で、ネタバレを防ぐためにやむを得ずああいう内容になってしまったのかも。そうだと思うことにしましょう。これから放送が始まり、お話が進むにつれて展示物が拡充されることに期待します。