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【番外編】クローゼットを断捨離した話

断捨離と私

今でこそ、断捨離マインドに目覚め、身の回りをまめに掃除している私。しかし、ほんの7, 8年くらい前?いや10年くらい経つのかな?までは、それこそモノに囲まれる生活を送っていました。会社の私のデスクなど、印刷物やバインダーが山と積まれている上に、引き出しの中にも要不要のわからない謎の書類がたっぷり。当時の雑な仕事ぶりが察せられるというものです。

私生活においても然り。部屋の見た目こそ小綺麗にしてはいましたが、ひとたびクローゼットや引き出しの封印を解くと、そこには溢れ出るモノ、モノ、モノ。私は2006年、2009年、2010年、2015年と10年で4回引っ越しを経験しましたが、予想を遥かに超えるモノの量と、引っ越し当日の朝になっても終わらない箱詰め作業に疲れ果て、「なんでこんなにモノがあるんだ!」と毎回ひとり怒りながらむせび泣いておりました。

今回の断捨離

さて今回断捨離したのは、自宅の2階にある自分専用のクローゼット。ここには私の服のすべてが入っています。過去の苦い経験を踏まえて、長いこと着ていないものや、年齢的に厳しいものなど、不要な服とはちょいちょいお別れしてきたつもりでした。したがって、私はそれほど捨てるものは出てこないと予想していました。

しかし。

実際にモノを出してひとつひとつ区別していくと、これがもう笑っちゃうくらいゴミばかりなのです。

  • いつクリーニングに出したかもわからないような古いスーツ。
  • 襟が垢で茶色く変色したワイシャツ。
  • 社会人2年目に、ロフトで1時間も悩んで買った、小さな旅行かばん。
  • グランパス福袋に入っていたと思われる、le coq sportifの懐かしい練習着…。

「どうして捨てられなかったのだろう?」と自分に問いかけつつ、前回の断捨離で判断を保留にしたモノたちを、今回はサクサクとゴミ袋に放り込んでいきます。いわゆる「モノへの執着を断つ」この瞬間が、けっこう、快感なんです。

いつも不思議に思うのは、ひとつ捨てるたびに、捨てたい欲が高まることです。昨日までなぜか捨てられなかったモノなのに、だんだん調子が出てきて、「まぁいいや捨てちゃおう」と即決。普段は保守的で優柔不断な自分が決断力に満ち満ちていることに気付き、有能感で何かが出てるのかもしれません。勢い余って要るものまで捨てている懸念が無きにしもあらずですが、気にしない気にしない。

最終的に、1時間の断捨離作業で出たのは、実にゴミ袋7つ分の不要な衣類や雑貨。f:id:bookrecords:20200204181810j:image

こんなに溜め込んでたのか…。

 

まとめ

ないと思ってもあるのが要らないもの。日頃から①買わない、②置かない、③溜めないを実践しているつもりでも、1年2年経つとモノがどっさり滞留することを再認識しました。企業では半年あるいは1年に一度、棚卸しを行うところが多いようです。また、家庭でも年末に大掃除をする習慣がまだまだ健在です。年に1回程度持ち物を整理するのは、理に適っているのだなぁ。

ちなみに私はミニマリスト的な欲望も少しあって、最終的には今のクローゼットの使用スペースを半分に圧縮したいと思っています。が、つい先日、何気なく閲覧したYouTube動画が、私には目からウロコでした。曰く、ミニマリズムが行き過ぎると向上心がなくなる、というものです。確かに、私も

「別に○○しなくてもいいや」

「今あるもので十分」

「我慢、我慢」

と現状維持で自分を満足させる傾向があったように感じます。

これからは、身の回りの整理整頓は維持しつつ、もう少し欲を出してみようかなと思いました。