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歴史や政治を中心に本の要約を紹介します。たまにゲームレビューも。

不正に走る普通の人たち

 

職場がヤバい!  不正に走る普通の人たち

職場がヤバい! 不正に走る普通の人たち

 

どんな本?

不正がどのような心理状態や組織体制で発生しやすいのか、また不正にどう対応すればよいかを記した本です。

著者は?

前田康二郎

Good point

  • 不正の解説というと、不正のトライアングルを持ち出して、動機=プレッシャーで済ませてしまうことが多いものです。しかし、著者は実体験を元に、どんな人でも不正をする可能性があることを教えてくれます。
  • 個別の不正の手口を紹介する本ではないので、会計や経理の知識がなくても読めます。

どんな人におすすめ?

  • 社長
  • 監査人

メモ

  • あんなにいい人でも不正はする
  • 会社の売り上げや利益をいじる不正に単独犯はあり得ない。
  • 不正はいじめと同じ。バレないという快感からエスカレートする。 周囲の人も見て見ぬふりをする。
  • 「類は友を呼ぶ」は不正にも当てはまる
  • いい人は、不正の強要に抵抗すると関係のない人まで巻き込み、迷惑をかけてしまうことを恐れる。
  • 多くの不正は些細なことから始まる
  • 「自分ももしあの立場だったら、同じように嘘をついたかもしれな い」
  • 「周囲がしているからやる」「周囲がしていないからやらない」と他人の尺度で自分の行動を決めてしまう人は、なんとなく流されて不正をしてしまう
  • 社長の決裁なしに粉飾決算はできない
  • 横領・着服は、自尊心の欠落を埋めるために行われる
  • 誰かのためにという大義が、不正をより大胆に、金額を大きくさせる
  • お金の乱れは心の乱れ
  • 決算書はよそ行きの会社の顔
  • 「自分にも、不正を起こさないために何ができなかったのか」
  • 不正が繰り返し発生するかどうかの違いは、社員に当事者意識があるか、それとも他人事として捉えるかの差
  • 不正に対する感覚の麻痺がいちばん怖い
  • 自分の会社で不正が起こるなんて、本当に恥ずかしいし、情けないし、みっともない
  • 悪銭身につかず
  • どんな不正も実際の動機は「自分のため」
  • 不正が露呈して一番辛いのは身内
  • 不正は身近なところで起こるもの
  • 「自分は絶対に不正はやらない」と言えるか?