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バンジョーとカズーイの大冒険


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熱心な任天堂信者でありながら、私はついにこのソフトを遊ばずにその後の人生を過ごしてしまいました。なぜおれは、バンカズを買わなかったのだろう。その疑問は、本作の発売日を知ったことで氷解しました。1998年12月6日。「ゼルダの伝説 時のオカリナ」のわずか2週間後。月の小遣いとお正月のお年玉しか実入りのない高校生が、得体のしれない新規IPにやすやすと手を出せるわけがありません。それが、実に23年の時を経て、中古カートリッジを購入せずともお手軽に快適に遊べるようになるわけですから、これは本当にありがたいことです。

感想

  • バンジョーを操作した瞬間、「あぁ、64の操作感だ。良くも悪くも。」と懐かしさすら覚えました。
  • 豊富なアクションを、順にチュートリアルで教えてくれるのは丁寧で良いです。 プレイヤーの習熟(習うより慣れよ)に丸投げしたマリオ64はえらい違い。
  • 反面、アクションの数が多すぎて覚えられず、手こずる場面も多々あり。今どきのゲームなら親切に教えてくれるでしょうが、そこは90年代後半、試行錯誤を強いられます。
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  • 音楽は良いです。陽気なバンジョーの音色が、気分を盛り上げてくれます。パズルピースを拾ったときの音楽が特に好きです。ダハ♪
  • ステージが凝っていて探索しがいがある反面、広い世界を駆け回る爽快感は今ひとつ。ここではこのアクション、あっちではあの操作、と使い分けを強いられている感も若干。
  • 本作の1年後に発売された、「ドンキーコング64」と操作感や雰囲気がよく似ています。
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  • 最大の難点はカメラ。カメラの扱いづらさがかなりストレスなのです。アクションは微妙な操作を要求する一方で、例えばカメラを思うように動かせないせいで着地点を誤って水に落ちたり、カメラが壁にめり込むせいで先が見えなくてアイテムを取り逃したりするわけです。この頃の3Dゲームはだいたいこんな感じだった、と言ってしまえばそれまでですが、2022年にこのストレスを我慢するのはなかなか辛いもの。ミスしてやり直すのも面倒くさいので、10秒に一度、「どこでもセーブ」機能を呼び出しているので、ゲームのテンポが悪い悪い。
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  • ステージを出るたびに、一度取ったオンプを取り直さないといけないのがかなり苦痛です。なぜこうしたのか…。