本・ゲ・旅

歴史や政治を中心に本の要約を紹介します。たまにゲームレビューも。

十三機兵防衛圏

 

 

感想

  • アドベンチャーゲームであること以外、一切の情報をシャットダウンして始めました。発売直後に定価で買ってしまうなんて、いつ以来だろう。それくらいに期待を抱いていました。
  • ストーリーがとても複雑で、結局クリアしてもよくわからなかった。笑
  • よくわからなかったけど、途中で投げることなく、約3ヶ月かけてじっくり楽しませていただきました。新規IPにとっつけず、お金を無駄にしたり、購入を回避したりすることが多い中で、久々の達成感。やった!
  • 一番の理由は、キャラクターの個性が立っているから。そして、不快になるキャラクターが一人もいなかったから。この点は本当に大きいです。13人+αもいるのに、凄いなぁ。ちなみに私のお気に入りは、緒方稔二(声が良い)と、鷹宮由貴(威勢のいい掛け声が好き)。
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  • それから、女の子が可愛い。画風が好み。とてもとても大事です。
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  • それぞれの個性がセリフや振る舞いから滲み出ていて、自分も彼らの同級生になったかのように没入しました。その過程で、自分の高校時代が20年以上前であること、自分の高校時代は任天堂と大学受験くらいしか記憶がないことに気づいてしまいました。
  • はじめは特定の子がお気に入りでしたが、ゲームの進行とともに、全員が愛おしくなってきます。
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  • ストーリーは…タイムトラベルものなのかな。でも時間と人物が出退場を細かく繰り返すので、全体像を掴ませてくれません。自分がどの年代にいるのか。自分は現実を生きているのか、夢を見ているのか、よくわからないまま、とりあえず先へ先へとストーリーを追いかけています。
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  • ゲームとしては膨大な情報を抱えているにもかかわらず、遊ぶ側が混乱しない理由は、UIの優秀さゆえ。特に、アドベンチャーモードとバトルモードに完全に分けた点が要だと思います。
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  • アドベンチャーモードでは、セリフを音声とテキストの両方で確認しつつ、ボタンでスキップも可能。ゲームの進行にまったくストレスを感じません。
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  • 一方のバトルモードでは、攻撃可能範囲や敵の所在が分かりにくいところに、若干の不満を感じます。また、 いつ敵のターンに移るのかがわからないため、「あれ?HP減ってる?」といつのまにか敵の攻撃を受けていたことに途中で気がつきます。
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  • とはいえ、適当にやっていても敵の軍団を撃破できる難易度設定はありがたいです。どうしたらスコアが稼げるのか、そのロジックはさっぱりわかりませんw
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  • バトルごとにミッションが設定されているのですが、厄介なのは『誰々と誰々をメンバーに加える』というもの。脳負荷云々ですぐに休息が必要になるため、メンバーが揃うまでバトルを余計にこなさなければならないのです。だから脳負荷云々はなくて良かったかな。
  • 恐らく3分の1くらい進んだところですが、謎に次ぐ謎に圧倒されます。Aという人物が実はBだったり、2184年から1945年まで時間をさまよったりと、「えっ、誰?」「なに?」の連続、頭の中は疑問符だらけ。愛すべき高校生たちのストーリーが次々に絡まり、これが最終的にどう落ち着くのか、この先の展開がまったく読めません。
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  • ロボットが人間に対して反乱を起こす。それを若者が阻止する。乱暴に簡素化するとそんなお話のようだけれど、それでは“神ゲー”と称賛されないですよね。これが最終的にどう着地するのかな。
  • 中盤。次々に自分の理解がひっくり返されます。頭がこんがらがって、新しい情報や急展開を受け付けられなくるので、1日30分が限度。こちらの脳負荷がデカイわ。笑
  • 428のようなアドベンチャーゲームとの評をどこかで見かけた気がするのですが、私はそれは違うと感じました。そこまでのサプライズはなかったからです。
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  • そうそう、このゲームはBGMも良いのです。戦闘のDTMがたまらなく良くて、テンションを10倍くらい上げてくれます。
  • もっとも印象に残った場面は、渚のバカンスをBGMに闘うシナリオ。なんと歌謡曲をバックに敵兵と市街戦を戦うのですが、その歌謡曲が80年代アイドル風で、全然バトル向きの曲調でも歌詞でもないのに、どうしてどうしてこれがものすごく胸熱だった。負けられない、このアイドルのために勝とう、そんな決意がみなぎってくるのです。歌に励まされるってこういう感覚なんですね。
  • 後半になって、登場人物が次々に「好き」だの「愛してる」だの言い出すのが違和感ありました。あれっ、そんな描写あったか?いつの間に恋心が芽生えちゃったの?
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  • ミワちゃんが実は黒幕で、最後に正体を表すんじゃないかとビクビクしていました。笑
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  • Hunter'sのチップスをむさぼり、お酒を飲みながらこの世界を満喫したことは、一生の思い出です。
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