本・ゲ・旅

歴史や政治を中心に本の要約を紹介します。たまにゲームレビューも。

週刊東洋経済 2022/5/14号

 

 

きっかけ

初めて週刊東洋経済を買って読みました。週刊東洋経済を選んだ理由は、①時事ニュースを読みたかったから、②まとまった分量が欲しかったから、③新聞は広げると大きすぎて電車では読みづらいから、④堅実な雑誌だと思ったから、⑤私が興味を持つ国際政治に絡 んだ特集だったから、です。

感想

  • Amazonダンボール封筒を開けて手にとった瞬間、「薄!」と声が出ました。値段の割に薄い。「え?これ一体何ページあるの?」と最後のページを探してみると、100ページちょっとしかありません 。買わないどころか立ち読みすらしないうちに、雑誌ってずいぶんとやせ細ってしまったのですね。これでも採算厳しいのだろうなぁ…。
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  • 私が興味を持った『欧州動乱史』の記事は、ウクライナ情勢を理解するために必要な事象や世界史の知識がよく整理されていると思います。が、それでもなじみのない人には難しそう。
  • 特集記事を、時々刻々と変化するウクライナ情勢そのものではなく 、情勢理解に必要な基礎知識に絞り込んだのは、賢明な判断だと思います。
  • 執筆者には、私でも知っている有名どころの研究者がズラリ。この点も、解説記事の内容の確からしさ、 信頼性の向上に貢献しています。
  • ポーランドフィンランド、バルト3国の紹介が、簡潔にして要を得て有用です。特に、ロシアとの長い国境線を見える化した地図は 、インパクト絶大。視界の彼方にロシア軍の施設や兵士を想像し、 背筋が凍ります。
  • とここまでは良かった点を列挙しましたが、では730円の価値があったか?と考えると、私はやや不満足です。
  • 理由は、表紙にある「なぜ戦争は終わらないのか?」「プーチンの行動原理とは」との問いに対し、記事からその答えを手に入れることができないからです。答えを得るには、より重厚な記事が必要ですが、週刊の経済誌にそれを求めるのは酷。「なぜ戦争は終わらないのか?」「プーチンの行動原理とは」 との見出しは勇み足というか、羊頭狗肉というか。