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歴史や政治を中心に本の要約を紹介します。たまにゲームレビューも。

ゼノブレイド3 新たなる未来


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前作ゼノブレイド2は、DLC黄金の国イーラを満喫した上に、本編も2周した。自分にとって「ゼノシリーズ」は新規IPだったにもかかわらず。いや、本当に楽しかった。そこまで楽しめた一番の理由は、レックスとその仲間たちを見ているのが単純に好きだったのだと思う。実際今でも、登場キャラクターのイラストを見るたび、まるで自分がレックスとして共に冒険したかのような、懐かしさと愛おしさを感じる。
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しかし、ゼノブレイド3 には今ひとつ入り込めなかった。それは以前整理したように、主人公に魅力を感じない、ムービーゲー、という理由である。加えてあとから気づいたことだが、音楽も2の方がよかった。なので、ニンダイでDLCが発表され、その後配信を迎えても、正直全然興味がわかなかった。もう3はいいよ…、とさめていたのである。事実、クリアはしたものの、それから何ヶ月もの間、一度も起動しなかった。

そんな自分が、ゼノブレイド3のDLC第4弾配信に至って、つい手を伸ばしてしまった。逆・手のひら返しであるw 理由は、You Tubeで「ゼノブレイドシリーズの集大成」「1と2が好きだった人は絶対やったほうがいい」とのレビュー動画を見たからだ。加えて、ゼルダの伝説ディアーズオブキングダムまで2週間ほどあり、ちょうどGWで9連休を迎える時期、夜ふかしできる状況だったのも大きい。

以下、感想。

今作もとっつきは悪かったなぁ〜。3に準拠した人間関係や舞台設定が、相変わらず複雑なせいだ。まず、ケヴェスだアグヌスだ、ウロボロスだ、ってな話はもうお腹いっぱい。わけわかんないんだよ!w

ゲームシステムも、3をベースにアレンジが加わっているけれど、やめてよ、もうこれ以上変えたり難しくされてもついていけない(苦笑)
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しかし、そのあたりはオート戦闘、おまかせ装備、ジェムも何もかもおざなりにして、適当にうっちゃっておく。そうしてともかくテンポ重視でゲームを進める。そうすると、だんだんこの世界の居心地が良くなってくる。レベルがちょうどよく上がっていくのと、次にすることを迷わなくて済むからだ。私が選択したイージーに関して言えば、それほど進行に苦労しない…と言いつつ私は全滅を繰り返したが、これはやり込み意欲の低い私には、重要な調整である。
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フィールドがコンパクトなぶん、探索が比較的楽で捗るのも良い。達成感を得やすく、もっと遊びたくなるのだ。しかも今作は、探索の進捗を明示してくれる。DLCならではの割り切りかもしれないが、なにしろ世界が広すぎるゼノブレイドシリーズ本編にも適用してほしい、と面倒くさがりな私は思った。
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グラフィックの向上も、目をみはるものがある。試みに、ゼノブレイド2と本作比べてみよう。技術力の大幅な向上を見てとることができる。そう、例えばスーパーマリオワールドヨッシーアイランドくらいの進歩を私は感じるのだ。
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一方で、シナリオの抽象度の高さ、難解さは私にはつらかった。前述のレビュー動画を見た私が想像したのは、レックスとシュルク以外にも過去キャラがたくさん登場する同窓会的なストーリー。懐かしい人、懐かしい音楽、懐かしい街…。要は、ホムラとかカグツチさんとかがガヤガヤと出てきて、ワイワイするような気楽なものを期待していたのだね。でも実際は本編の流れを継承したお話。レックスの娘?お母さんは…?そういう肝心なところをはっきり描かないで、なんとなく匂わせで終わったのが、私にとっては残念だった。f:id:bookrecords:20230505091237j:image

大人レックスの声を、少年レックスと同じ下野紘さんが当てているのはすげぇと驚いた。