本・ゲ・旅

歴史や政治を中心に本の要約を紹介します。たまにゲームレビューも。

あなたが誰かを殺した

 

東野圭吾あるあるの1つに、子どもが大人の知らないところで大人が仰天するようなことをやってのける、というのがある。今作も、序盤で子どもに関する描写が薄いまま子どもが引っ込んだので、これはひょっとして?と推測した。

登場人物が多い割には短いと感じた。話自体は面白かったので、一人ひとりの苦悩や闇をもっと読みたかった。「あぁ、だからか…」とより深く納得したかった。

加賀の圧倒的な存在感。本質に迫る一つひとつの鋭い質問と的確な推理の連続に読者は没頭し、しまいには加賀に惚れてしまう。そうそう、これが読みたかった、これだよこれ。と心の中で100回頷いた。

内科医と薬剤師と看護師と病院事務が同時に登場するが、年齢が近いこともあり、誰が誰だか区別がつかなくなって、頭の中で混乱した。