本・ゲ・旅

歴史や政治を中心に本の要約を紹介します。たまにゲームレビューも。

パラノマサイト 本所七不思議


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冒頭、スティックを動かしぐるりと公園を見回して一周すると、さっきまで一緒に楽しく喋っていた女性が目の前で変死。衝撃の体験からこのゲームは始まる。

いわゆるアドベンチャーゲームを私が遊ぶのは、『プリズム』以来。購入動機は、面白いとの評判を複数目にしたからだ。実際、よくできているなぁ、これが令和のアドベンチャーゲームかと感心した。

このゲームの特に優れている点として、3つ挙げたい。

  1. キャラクターデザインの卓越したセンス。男性は格好良く、女性はかわいらしく美しく、一風変わった人物もなんとなく現実味がある。この手のゲームって、キャラクターがちょっとぶっ飛んでてついていけないイメージがあるのだ。私のお気に入りは…やっこちゃんかな。(ポニーテールに目がないだけかもしれない)
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  2. ゲームならではの謎解き。そのアイディアに「おおっ!」と思わず声が出た。
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  3. 実在の土地と物語を舞台としていることに由来する現実感。どこぞの田舎でなく東京というのがまた良い。

 

メモ、感想など

夜の駒形高校に忍び込むと、突然電気が消えて真っ暗になり、おばけに襲われた。この演出がまた非常に強烈だった。真っ暗な画面に何かがゆらゆらと揺れて現れては消えるのだ。「うわぁ…何かいる…何かいるよぅ…!」私は真っ暗な教室で手がかりを探すために、勇気を振り絞らなければならなかった。そこに正体不明の何かがいるのがわかっていてその方向を向かせようというのだ。スティックで視線を動かして幽霊を探す。「うわぁ…やだよぅ…」このシーンは私の恐怖心を直撃し、それからしばらく私はこのゲームから遠ざかった。

1ヶ月ほど経ち、ティアキンも碧の仮面もひと通り遊んでしまい暇を持て余す私は、このゲームを再開した。ゲームの世界で夜が明けると怖い場面がなくなることに気づき、私は安心して続けられるようになったからだ。登場人物の画風がなかなか好みで、特に女の子がかわいいのはゲームを続けるモチベーションになった。
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後半は怒涛の展開で次々に謎が明らかに。えっ、■■と●●が同一人物!?○○と△△が親子!?理解度や読みの浅い私は驚かされるばかりだった。おばけも出現しないので、私は一気に物語をすすめることができた。

面白いのは、ゲームならではの謎解き。私は初めて経験するものばかりで、なるほどこれは面白いな、スタッフ頭いいなと感動した。覚えているものを挙げると、

  • オプションで効果音のボリュームを下げる
  • セーブする

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しかし、終盤は難易度が上がり、どう進めたらフラグが立つのかわからない。やがて私の面倒な気持ちが勝り、攻略サイトに頼ってしまった。そこからさまざまな謎や人間関係の種明かし。陰陽師が…。末裔が…。しかし私はそれらを全然理解できず、モヤモヤが残った。
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