本・ゲ・旅

歴史や政治を中心に本の要約を紹介します。たまにゲームレビューも。

スナックワールドトレジャラーズゴールド

 

きっかけ

何か夢中になれるゲームはないかなぁ。

この1年くらいの間、そう思って私はあれこれ手を出してきました。ここでいう夢中になれるとは、寝るのも忘れて没頭してしまうほど面白いゲームのこと。要するに私は、ゼルダbotwの再来を求めていたのです。高望みが過ぎる!

時には、ポケモンソードのように大当たりを引き当てたこともあります。しかし、その大当たりでさえもなかなか長続きしません。対戦に興味のない私は、ストーリーを一周し、伝説のポケモンを捕まえたら、もう満足してしまったのです。これだけネット環境が整っていて、ゲームもそれ仕様にデザインされていて、それでも対戦に気持ちが向かないのだから、なんという怠惰でしょう。

ここまで来ると、私の中にこんな疑問がふつふつと湧いてきます。

いよいよ、ゲームを卒業する時が来てしまったのだろうか?

今が潮時なのか?

36歳のオッサンは、焦りを感じていました。大好きだったゲームが、趣味でなくなるのか。

しかし、そこは2歳の頃からゲームに勤しんできた私です。ゲームから離れたくないと、諦めの悪い片思いのような切なさがこみ上げます。

そうして、何かないのかとムキになってレビューを読み漁り、YouTubeのゲーム実況をハシゴしていたところ。私は、ハクスラというジャンルが人気であることを知りました。とっつきやすく爽快で中毒性があり、世の中には一つのゲームに何百時間も溶かしているプレイヤーが多数いるとのことです。

これだ。ハクスラを遊んでみたい。

しかし、ひとつ問題がありました。グロテスクで恐怖を煽る表現です。世間では、不気味ななりをしたゾンビや化け物が襲ってきて、血や肉塊がブシャーッと飛び散るようなものが人気のようですが、ピュアな心をこの年まで大切に守ってきた私は、そういう気持ち悪いのが大の苦手なのです。

やっぱり自分に合うハクスラはないのかな…と諦め半分でゲームを物色していたところ、見つけたのが本作です。小学生向けで残酷表現がなく、でもやりこみがいがあるとの評、さらにタイミングよくゲオオンラインショップで1,199円のセールをやっていたので、ものは試しと買ってみました。

Good point

  • 残酷表現はたしかに皆無。任天堂のゲームに通じる健全さ、安心感があります。ハクスラでこれを実現するのはなかなか難しいですよ。欧米製のハクスラと対極にある明るく軽快な雰囲気は、私の中にあった「ハクスラには残酷表現がつきもの」という固定観念をスッキリ取り払ってくれました。
  • スキップトラベルや会話の早送りなどで進行を早めることができます。近年、もはや標準装備となりつつあるようですが、これがあるのとないのとではストレスが段違いです。

ここがちょっと…

  • 敵が強い。あるいは自キャラの攻撃が弱い。ハクスラは、無双シリーズのようにバッサバッサと敵を倒していけるものという、先入観というか期待がありました。しかし、実際にはザコ敵でも4, 5回叩かないと倒せないので、爽快感がなく、ストレスを感じます。操作方法を間違えてるのかな?武器の装備を忘れたのかな?と確認したほどです。そうか、攻撃力の高い武器を装備すればいいんだと身につけた斧は、振り回すのに時間が掛かるため、ストレス倍増です。またボス戦に至っては、弱点がわからないまま、避けようのない攻撃を喰らい、ほとんど何もできないままやられることもありました。この点、ゼルダはボスの弱点がわかりやすくて良かったなぁ…これって大事なことなんだな…と再認識しました。
  • わけがわからない。このゲーム、序盤からいろいろな要素を楽しめるようで、何かするごとにそれらが解放されます。しかし、それらを一つひとつプレイヤーが腹に落とすステップがありません。何ができるのか、どうしたらできるのか、それがわからない私は、ダンジョンに特攻してはやられるを繰り返し、ゲームの中で置いてきぼりを喰らったような気持ちでした。