ブックオフが20%OFFとのことで、家族に許可を得て行ってきました。10時の開店と同時の入店を狙って出かけましたので、どんだけ気合を漲らせていたのか私。年に数回のセール、これはという出会いへの期待で少々興奮していたようです。
しかし、60分の滞在の末、私はただの1冊も買わずに帰ることになりました。
まず、鉄板の110円コーナーをかなり念入りに、端から端まで検めましたが、これはというものがありません。新書も文庫も期待はずれです。
それならと次に110円以外の高額商品の棚を目で追うと、世界史の列に、興味を惹かれる本が3, 4冊目に留まりました 。テンションが上がります。最上段にあるので、つま先立ちし、さらに手を伸ばすと、震える指先でようやく背表紙の下の方をつまみ、まとめて手に取ります。それぞれ定価の3分の2くらいの価格がついていますが、ここからさらに2割引いた額がお得なら、良い買い物です。慎重な私は、念の為Amazonで中古品の価格を調べました。そして、顔をしかめため息をつきました。Amazonマケプレの方が、遥かに安いからです。なんなんだこの価格設定はと驚きながら、私はそっと本を元の場所に戻しました。
思えば、私が乱読を楽しんでいたのは20代。子ども時代に読書経験がまったくなかったため、読みたい本や、読まなければならない本が山ほどありました。そんな当時の私にとって、ブックオフは宝の山だったに違いありません。
しかし、今の私は少し変わったようです。30代も後半を迎え、私は嗜好が固定化しました。好きな作家、好きなジャンル、好きなレーベル、好きなフォント。それらが明確になった結果、「こういう本でないと読めない」と選好が非常にわがままになっているのです。今の私には、読みたい本や読まなければならない本より、読める本なのです。
今日の経験を踏まえて、ブックオフはしばらくいいかな…と感じました。
ところで、先ほど私は「30代も後半を迎え、私は嗜好が固定化しました。」と記しましたが、もう一つこれを実感するのは、ゲームです。
非常に多くの新作やリメイク、リマスター作品がリリースされ、またかと言うほどセールも実施されているので、安く良質なゲームに出会える確率が日々高まっている昨今。言わば、美食がよりどりみどりのバイキング会場にいるようなものでしょう。にもかかわらず、私は未経験のシリーズやジャンルに対し、ものすごく奥手になっているのです。
その理由は、手を付けながら、途中で意欲を失い放置してしまう、積みゲー化の実績が私を責めるためです。例えば、
- ベヨネッタ2
- FF9
- グランディア
- ゼルダ無双
- Return of the Obra Dinn
- 深世海
- スナックワールド トレジャラーズゴールド
- UNDERTALE
- スマブラSPECIAL
それにしてもなぜ、途中で意欲喪失に至るのか。最後まで完走できるゲームとそうでないゲームとの違いは何なのか。