著者は?
- 宮城大蔵
- 東京都生まれ。1992年立教大学法学部卒業。1992年から1996年までNHK記者、1998年一橋大学大学院法学研究科公法・国際関係専攻修士課程修了、2001年一橋大学大学院法学研究科国際関係専攻博士後期課程修了。一橋大学博士(法学)。
- 上智大学総合グローバル学部教授。
どんな本?
米ソ冷戦が終結し、経済大国として平和を謳歌していた日本。
そこに冷や水を浴びせたのが、1991年に勃発した湾岸戦争でした。
その後、「非自民」の細川政権を皮切りに、日本は連立政権の時代に入ります。
北朝鮮核危機、テロとの戦い、中国台頭による緊張激化など安全保障問題をはじめ、経済危機、歴史認識問題、沖縄米軍基地、北方領土…… 日本を襲う数々の難題に対し、16の政権はどのような政策を模索し、決断したのでしょうか。
内政と外交との相互作用にも注目しながら、読み解きます。
苦闘の25年の歴史をたどることは、現在の日本が抱える問題をより広い視野から捉え直すことにつながるでしょう。
感想
- すこぶる読みやすい。良い意味で歴史書を読んでいるという感覚がなく、まるでドキュメンタリー番組のナレーションを聞いているかのよう。経歴にNHK記者とあるのを見て、だからか?と納得しかけましたが、あるいはこれが著者の才能なのかもしれません。
- 私の記憶にあるもっとも古い総理大臣は、橋本龍太郎。以後、小渕、小泉、安倍、福田、麻生…と続く政治史に、自分の人生を重ね合わせながら楽しく読みました。私にとっての同時代史。