国際政治Ch.で好感度が一気に上がった、慶應義塾大学総合政策学部准教授。東野篤子筑波大教授とご夫婦であることを後から知って、サプライズを聞かされたときのように驚いたのはまだ最近のことだ。
さて本書。着眼点に納得感があるし、説明も丁寧で説得力がある。欧州視点も、ご自身の専門ならでは。ぜひ多くの人に読まれてほしいと思うのだが、せっかくのいい本なのに、なぜ新潮選書なの…。かといって新潮新書では、胡散臭くなってしまうが…。せめて本書が学会や名のある賞で適切な評価を受けますように、そして鶴岡先生が教授に昇格しますようにと祈るばかりだ。